臼杵市の中心部から車で約20分、長目半島の北側に位置する深江地区は良好な漁場に恵まれた臼杵を代表する漁師町。高齢化が進むなかで地域資源を活かして、地域を活性化させようと奮闘する大人達がいます。臼杵市観光協会では、このような人達を「ほんまもん観光人」として任命。体験や交流を通じて、その人の職業や生き方にふれる探究学習を提供しています。
GYOSON磯端会議の取り組み
廃校となった深江中学校の校舎。外観こそ変わりありませんが、教室には無数の水槽が並び、その中では立派な大きさのアワビが育っています。「不思議な風景でしょ」と笑うのは『磯端会議(いそばたかいぎ)』センター長の伊東貴寛さん。
アワビ養殖を始めたのが2009年。「何かせんと地域が廃れるばかりやから、深江に人が集まる場を作ろうと思って」。今では安定的な養殖ができるようになりましたが、当初は失敗も数多く経験したといいます。しかもアワビは出荷までに3〜5年はかかります。アワビだけでは事業的にも厳しいため、鮮魚や加工品の移動販売も並行して始めました。女性2人と伊東さんが、3台の車で売って回ります。週5日の移動販売は、外出が難しい高齢者にとって生活の糧であり交流の場にもなっているとか。
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プログラム名:アワビの養殖見学
受入可能人数:20名~120名
受入可能期間:通年
所要時間:約20分
受入組織名:GYOSON磯端会議
住所:臼杵市大字深江1512番地(深江中学校跡地)
地引網体験
上浦・深江地区は、臼杵市の漁師の半分が暮らすという漁師町。地元産業を支える重要な地域ですが、住民の高齢化が深刻な地域でもあります。「5月の大漁まつりからお盆までの期間は、地引き網体験やバーベキューなどで毎年多くの人が来ていました。冬は花火とイルミネーションが恒例行事です」と話すのは上浦・深江振興協議会で
事務局員として働く真嶋順子さん。何もしなければ忘れられる地区。真嶋さんは自嘲気味に話すが、明るくそういえるのは、ここが”何かしている地区”だからでしょう。「楽しかった」「また来年も来たい」。そんな声が年々、多く聞こえてくるのを真嶋さんは実感してきたといいます。イベントの打ち上げで見せる、地元の人の笑顔も忘れられないそうです。「みんなクタクタなのにとても楽しそうで。地域に活気があるって大切なんだとつくづく思います」。
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プログラム名:地引網&海鮮バーベキュー体験
受入可能人数:20名~100名
受入可能期間:通年 ※台風や荒天時は中止
受入組織名:上浦・深江振興協議会
住所:臼杵市大字深江1512番地
修学旅行に関するお問い合わせは
(一社)臼杵市観光協会まで
※各事業所への直接の連絡はお控えください
TEL 0972-64-7130
E-mail:info@usuki-kanko.com
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